アフィリエイトの確定申告を学びたい方へ
初心者でもわかるように方法とやり方を教えて欲しいな。
本記事では、このような疑問に答えます。
この記事を書いている かしわもち は、アフィリエイト歴[birth day="20091020"]年のブロガーです。
今回は、アフィリエイトの確定申告の方法&やり方を解説します。
クリックできる目次
アフィリエイトの確定申告 基礎知識
確定申告とは、1年間に稼いだ所得を計算し、税金を納める手続きのことです。
アフィリエイトで得た年間所得の合計がある一定金額を超えると、税務署に納税する義務が生じてきます。
一般に、アフィリエイト所得は雑所得か事業所得に該当します。
確定申告の対象者
アフィリエイトで稼いだ収入を確定申告する必要があるのは、次の条件を満たす人です。
なお、税金の計算にあたっては、年間の所得を考える必要があります。
例えば、アフィリエイト収入が30万円でレンタルサーバー代などの必要経費が2万円だった場合は、所得は28万円となります。
サラリーマンの場合(給与所得あり)
アフィリエイトで年間20万円以上の所得がある人が確定申告の対象となります。
大部分のサラリーマンの方は、給与の支払者が行う年末調整によって所得税額が確定し、納税も完了しますから、確定申告の必要はありません。
しかし、サラリーマンであっても次のいずれかに当てはまる人は、原則として確定申告をしなければなりません。
- 1か所から給与の支払を受けている人で、給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人
年間所得20万円は月額換算16,666円となりますので、月のアフィリエイト収入が1.6万円を超えたサラリーマンは確定申告の準備を始める必要があります。
学生・主婦の場合(給与所得なし)
アフィリエイトで年間38万円以上の所得がある人が確定申告の対象となります。
確定申告や年末調整において所得税額の計算をする場合に、総所得金額などから差し引くことができる控除の一つに基礎控除があります。
基礎控除は、ほかの所得控除のように一定の要件に該当する場合に控除するというものではなく、一律に適用されます。
基礎控除の金額は38万円です。
年間所得38万円は月額換算31,666円となりますので、月のアフィリエイト収入が3.1万円を超えた学生や主婦は確定申告の準備を始める必要があります。
アフィリエイト所得の集計方法
アフィリエイト収入は、入金時点ではなく、確定時点の金額を集計していきます。
この方式は実現主義という会計原則で、アフィリエイトの成果報酬が確定した時点での金額が計上されます。
具体例としてA8.netの場合を考えてみます。
A8.netでの確定申告の考え方
A8.netでは、成果確定の翌々月に報酬が支払われ、550円の振込手数料が必要です。
2019年の12月20日に10,000円の成果報酬が確定された場合、2020年の2月15日に9,460円が振り込まれることになります。
この場合は、2019年の12月分に10,000円のアフィリエイト収入を計上すればOKです。
必要経費にできる出費
アフィリエイトで稼ぐために使った費用は、確定申告で必要経費として計上できます。
アフィリエイトで必要経費として計上できる出費として、次のような一例があります。
- 振込手数料
- レンタルサーバー代
- ドメイン代
- WordPressテーマの購入代
- アフィリエイト関係の書籍代
アフィリエイトで稼ぐために少しでも関係していた出費であれば、必要経費に計上することが節税へとつながります。
必要経費にできる出費をより詳しく知りたい方は、以下の参考記事もご覧ください。
関連記事 アフィリエイトの必要経費はこちら 続きを見る
アフィリエイトの必要経費として計上できる出費まとめ【節税対策】
アフィリエイト所得の税率
アフィリエイト所得にかかる所得税率は、下表の通り累進課税されていきます。
サラリーマンの方であれば、給与所得とアフィリエイト所得の合計額から判断します。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円〜330万円 | 10% | 97,500円 |
330万円〜695万円 | 20% | 427,500円 |
695万円〜900万円 | 23% | 636,000円 |
900万円〜1800万円 | 33% | 1,536,000円 |
1800万円〜4000万円 | 40% | 2,796,000円 |
4000万円超え | 45% | 4,796,000円 |
所得税率は最大で45%まで累進課税され、これに一律10%の住民税を加えたものがアフィリエイト所得の税率となります。
アフィリエイトの確定申告 やり方
アフィリエイトで稼いだ所得をどのように確定申告していくのか、手続きの流れを確認していきましょう。
確定申告の期間
確定申告の期間は、毎年2月16日~3月15日頃となります。
この期間内に、前年1月1日〜12月31日の所得を税務署へ確定申告する必要があります。
確定申告の必要書類
最寄りの税務署か国税庁のウェブサイトで、確定申告書を入手します。
また、添付資料として、サラリーマンなどの給与所得者の場合は源泉徴収票(原本)が必要となります。
様式に従い、必要事項を記入していきます。
アフィリエイト所得は、雑所得-その他に該当します。
種目には広告収入と入力し、支払い元のASP会社名や住所、収入金額、必要経費を入力していきます。
必要経費は、一番上の入力欄に合計金額をまとめて入力することもできます。
国内の主要なASPの会社名や住所は、以下を参考としてください。
- A8.net
株式会社ファンコミュニケーションズ
東京都渋谷区渋谷1ー1ー8 - アクセストレード
株式会社インタースペース
東京都新宿区西新宿2ー4ー1 - afb
株式会社フォーイット
東京都渋谷区円山町3ー6 - バリューコマース
バリューコマース株式会社
東京都港区南青山 2ー26ー1 - もしもアフィリエイト
株式会社もしも
東京都品川区東品川2ー2ー24 - Googleアドセンス
グーグル合同会社
東京都港区六本木6ー10ー1 - Amazonアソシエイト
アマゾンジャパン合同会社
東京都目黒区下目黒1ー8ー1
住民税の納付方法の注意
住民税の納付を給与から天引きしない場合は、住民税の徴収方法の選択で「自分で納付」を必ず選択しておきましょう。
副業でアフィリエイトに取り組んでいるサラリーマンの方は、自分で納付にチェックを入れないと会社にアフィリエイト所得が通知されるので注意してください。
確定申告の提出方法
作成した確定申告書の提出方法は、e-Taxでネット提出するか、書面で税務署に郵送提出するかの2パターンから選べます。
e-Taxで提出
e-Taxを利用すれば、自宅のPCで確定申告書の作成から提出まで完了することができます。
ただし、e-Taxの利用には本人証明のためのマイナンバーカードとICカードリーダーを用意する必要があります。
書面で提出
書面提出の場合は、記入した確定申告書を税務署の窓口に持参するか郵送すればOKです。
提出先は、自宅最寄りの税務署を検索してみてください。
確定申告が劇的に簡単になる方法
面倒な確定申告の手続きを劇的に簡単にしてくれるのが、クラウド会計ソフトです。
クラウド会計ソフトを利用すると、面倒な確定申告書類を自動で作成できるので、作業負担が軽くなりミスもなくなります。
会計ソフト freeeで自動申請
クラウド会計ソフトは、確定申告の手続きをとにかく簡単にしたい人にオススメです。
その中でもシェアNo.1のfreeeができることは、次の通りです。
- 銀行口座との自動連携
- クレジットカードとの自動連携
- 確定申告書の自動作成
アフィリエイト収入や必要経費をエクセルで管理する作業を自動化することができ、確定申告にかかる時間を大きく節約できます。
無料でお試し利用できるので、公式サイトで詳細をチェックしてみてください。
合わせて準備すると便利なもの
クラウド会計ソフトと合わせて準備しておきたいものは、次の2つです。
プライベート用とアフィリエイト用を明確に分けることで、売り上げや必要経費の管理が圧倒的に楽になります。
好きなものを選べば問題ありませんが、楽天銀行や楽天カードが定番です。
まとめ
今回はアフィリエイトの確定申告について、基礎知識からやり方まで解説しました。
記事のポイントをまとめます。
ポイント
- 確定申告とは、稼いだ所得から税金を納める手続きのことです
- サラリーマンで20万円以上稼いだ場合、確定申告が必要となります
- アフィリエイト収入は、発生主義という会計原則で集計します
- アフィリエイトにかかる税率は、所得金額に応じて累進課税されます
- 確定申告は、2/16〜3/15の期間内にe-Taxか書面で提出しましょう
アフィリエイトで稼いだら、きちんと確定申告するのが税法で定められた義務です。
今のうちから収入や必要経費を管理しておけば、後の手続きが楽になります。
以上、「アフィリエイトの確定申告のやり方」でした。