アフィリエイトで支払う税金を知りたい方へ
基本的な税金の知識について教えて欲しいな。
本記事では、このような疑問に答えます。
この記事を書いている かしわもち は、アフィリエイト歴8年のブロガーです。
今回は、アフィリエイトと税金の基礎知識を初心者向けに解説します。
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アフィリエイトと税金の基礎知識
アフィリエイトで稼いだら、その収入は課税対象となり、税金を納める必要があります。
税金の申告を怠ると脱税行為となり、行政上や法律上の罰則が課せらてしまうため、きちんと知識を身につけていきましょう。
収入と所得について
アフィリエイトの税金の計算においては、収入と所得を区別して考える必要があります。
所得とは、収入から必要経費を除いた儲けのことで、課税の対象となるものです。
例えば、アフィリエイト収入が30万円でサーバー代などの必要経費が2万円だった場合、28万円の所得に課税されることになります。
アフィリエイトの所得区分
アフィリエイトで稼いだ所得は、雑所得か事業所得のいずれかで納税します。
- 雑所得
アフィリエイトが副業の方 - 事業所得
アフィリエイトが専業の方
それぞれの税金について解説していきます。
雑所得
副業で取り組んでいるアフィリエイターは、雑所得で申告します。
雑所得とは、他の9種類の所得のいずれにも当たらない所得をいい、公的年金等、非営業用貸金の利子、著述家や作家以外の人が受ける原稿料や印税、講演料や放送謝金などが該当します。
給与所得をメインに生計を立てていて、アフィリエイトは副業という認識の方が雑所得の対象となります。
確定申告にあたって、帳簿や財務諸表を作成などの面倒な手続きが必要ないことが雑所得のメリットです。
事業所得
専業で取り組んでいるアフィリエイターは、事業所得で申告します。
事業所得とは、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業を営んでいる人のその事業から生ずる所得をいいます。
アフィリエイト所得をメインに生計を立てていて、アフィリエイトは事業という認識の方が事業所得の対象となります。
青色申告制度を利用して、65万円の特別控除や3年間の損失繰越を受けれることが事業所得のメリットです。
アフィリエイトにかかる税金
アフィリエイトで支払う必要がある税金の種類としては、次の4種類が挙げられます。
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税
- 消費税
それぞれの税金の概要について学んでいきましょう。
所得税
アフィリエイトで所得税を納める対象の方は、年間所得が次の条件を満たす場合です。
- サラリーマンの方(給与所得あり)
アフィリエイト所得:20万円以上 - 学生・主婦の方(給与所得なし)
アフィリエイト所得:38万円以上 - 専業アフィリエイターの方
アフィリエイト所得:38万円以上
税区分は国税で、税率は給与所得とアフィリエイト所得の合計額によって、最大45%まで累進課税されていきます。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円〜330万円 | 10% | 97,500円 |
330万円〜695万円 | 20% | 427,500円 |
695万円〜900万円 | 23% | 636,000円 |
900万円〜1800万円 | 33% | 1,536,000円 |
1800万円〜4000万円 | 40% | 2,796,000円 |
4000万円超え | 45% | 4,796,000円 |
詳細は、国税庁のタックスアンサーで確認できます。
住民税
住民税を納める対象の方は、アフィリエイトの年間所得が次の条件を満たす場合です。
- サラリーマンの方(給与所得あり)
アフィリエイト所得:1円以上 - 学生・主婦の方(給与所得なし)
アフィリエイト所得:33万円以上 - 専業アフィリエイターの方
アフィリエイト所得:33万円以上
税区分は地方税で、税率は所得の金額に関わらず、一律で10%課税されます。
例えば、東京都品川区に在住の場合は、以下で詳細を確認ください。
住民税の納付方法は、自分で納付をする「普通徴収」を選択しましょう。給料から天引きをする「特別徴収」を選択すると、会社に通知されてしまいます。
個人事業税
専業の方で事業所得が290万円を超えると、個人事業税を納める必要が生じます。
税区分は地方税で、アフィリエイトは第1種事業の広告業として5%課税されます。租税公課として、必要経費にすることができます。
例えば、東京都に在住の場合の個人事業税は、以下で詳細を確認してみてください。
消費税
アフィリエイトの課税売上高が1,000万円を超えると、消費税の納税義務が生じます。
税区分は国税で、売上高が1,000万円を超えた2年後から10%課税されます。
ASPからの報酬には消費税が含まれていて、収入を得ると同時に消費税を受け取っていることになります。
アフィリエイトの税金を払う方法
アフィリエイトの税金を納めるには、確定申告の手続きをすることになります。
課税の対象となる年間所得を算出するために必要となる収入と必要経費の集計方法を解説していきます。
アフィリエイト収入を集計する
アフィリエイト収入は、入金時点ではなく、確定時点の金額を集計していきます。
この方式は実現主義という会計原則で、アフィリエイトの成果報酬が確定した時点での金額が売り上げとして計上されます。
収入の集計方法の具体例
例えば、A8.netでは、成果報酬が確定されてから翌々月の15日に報酬が支払われ、540円の振込手数料がかかります。
2019年の12月20日に10,000円の成果報酬が確定された場合、2020年の2月15日に9,460円が振り込まれることになります。
この場合は、2019年の12月分に10,000円のアフィリエイト収入を計上すればOKです。
必要経費を集計する
アフィリエイト収入を得るためにかかった費用を必要経費として集計していきます。
無料で試せる確定申告ソフトを利用して、アフィリエイトに関連する出費を必要経費として管理すればOKです。
必要経費にできる代表的な出費については、以下の関連記事で詳しく説明しています。
関連記事 アフィリエイトの必要経費はこちら 続きを見る
アフィリエイトの必要経費として計上できる出費まとめ【節税対策】
確定申告の手続きをする
アフィリエイトの収入と必要経費が集計できたら、確定申告の手続きを行います。
国税庁のウェブサイトから、電子申請か書面申請のどちらかの方法により確定申告することができます。
確定申告の詳細な手続き方法は、以下の参考記事をご覧ください。
関連記事 アフィリエイトの確定申告のやり方はこちら 続きを見る
アフィリエイトの確定申告の方法&やり方完全ガイド【2020年最新版】
アフィリエイターができる節税方法
アフィリエイターが節税できることは、必要経費と所得控除をいかに増やすかです。
節税対策を知っているかどうかで納税額が大きく変わってくるので、その基本を理解しておきましょう。
必要経費を見直す
節税の基本は、必要経費として計上できる出費をきちんと計上することから始まります。
副業としてアフィリエイトに取り組んでいる方であっても、関連する出費を全て計上することで、所得を圧縮することができます。
次のような必要経費に計上できそうな出費に、抜け漏れがないか見直してみましょう。
- レンタルサーバー代
- ドメイン代
- 固定回線代
- 電気代
- ASPからの振込手数料
- パソコン代
- リスティング広告代
- WordPressテーマ代
- セミナー代
- 参考書籍代
ふるさと納税する
ふるさと納税は、日本各地の特産品を返礼品としてもらいながら節税できる制度です。
節税の観点では、返礼品の価格分が節税となり、納税者にはメリットしかなくお得です。
さとふるや楽天ふるさと納税を利用すれば、ネットショッピング感覚で簡単にふるさと納税ができます。
確定拠出年金を利用する
確定拠出年金は、毎月積み立てていく掛け金を所得控除にできる個人年金制度です。
個人の所得税率にもよりますが、多くの人で掛け金の2〜3割くらいは節税になります。
加入手数料・口座管理手数料が無料のマネックス証券のiDeCoが、運用商品の種類も豊富でオススメです。
まとめ
今回はアフィリエイトの税金について、基礎的な知識を解説しました。
記事のポイントをまとめます。
ポイント
- アフィリエイトで稼いだ収入は課税対象となり、税金を納める必要があります
- 税金の計算は、収入から必要経費を除いた所得で考えることが原則です
- アフィリエイトの所得は、雑所得か事業所得のいずれかで申告します
- 収入と必要経費を集計し、2/16〜3/15の期間内に確定申告をしてください
- 節税のために考えることは、必要経費と所得控除をいかに増やすかです
稼いだ分は確定申告するのが税法で定められた義務であり、必ず守らねばなりません。
節税テクニックもきちんと活用して、お得に納税しましょう。
以上、「アフィリエイトと税金の基礎知識」でした。