米国株でNISAを使うメリットを知りたい方へ
米国株投資でNISAを使うメリット教えて欲しいな。
本記事では、このような疑問に答えます。
この記事を書いている かしわもち は、米国株投資歴8年のブロガーです。
今回は、米国株でNISAを使ってお得に投資する方法を解説します。
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米国株でNISAを使うメリット
NISAとは、2014年に始まった個人投資家向けの税制優遇制度です。
NISAを活用することで、税制上のメリットを最大限に受けながら、資産形成を有利に進めることができます。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。引用元:金融庁-NISAとは?
NISA制度の概要とルール
NISAでは年間120万円の投資枠が設定され、投資の配当・譲渡益が非課税になります。
NISA制度の基本的なルールは次の通りです。
- 配当・譲渡益が非課税になる
- 年間の投資枠は120万円まで
- 非課税期間は最長5年間まで
年間120万円の投資枠で5年間は追加投資ができるので、合計で600万円の投資枠が使える制度ということになります。
参考)金融庁 NISAの概要
譲渡益に対して全額非課税
米国株の譲渡益に対しては、全額非課税になります。
特定口座や一般口座を利用して稼いだ譲渡益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座を利用すれば0%です。
例えば、10,000ドル分の米国株を買った後に、15,000ドルで売った場合は、その差分の5,000ドルが全て投資家の利益となります。
配当金に対して国内非課税
米国株の配当金に対しては、国内非課税となり、米国源泉徴収税10%のみ課税されます。
残念ながらNISA制度でも米国でかかる10%の税金分までは非課税にできないので、最終的な配当金の手取りは90%となります。
例えば、100ドルの配当金を受け取る場合は、10ドルが米国で源泉徴収されて、残りの90ドルが投資家の利益として残ります。
米国株NISA口座の開設方法
米国株のNISA口座を開設するには、証券会社の口座開設が必要となります。
NISA口座開設の手順は次の3ステップです。
それぞれのやり方を確認していきましょう。
1. NISA資料を請求する
まずは、NISA口座開設に必要な資料を証券会社の公式サイトから請求しましょう。
口座開設時のオプションの選択では、「特定口座(源泉徴収あり)」と「NISA口座」を選択し、その他はなしがオススメです。
ウェブサイトでの申し込みが完了すると、翌営業日にはNISA口座開設に必要な資料が証券会社から発送されます。
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2. 必要書類を郵送する
NISA口座開設に必要書類を記入・添付して証券会社に郵送しましょう。
提出が必要となる書類は、以下の通りです。
- NISA口座開設申込書
- 本人確認書類(免許証等)のコピー
- マイナンバー関連書類のコピー
必要書類を返送したらすぐに、証券会社でNISA口座開設の手続きが始まります。
3. 開設まで2〜3週間待つ
NISA口座が開設されるまでには、2〜3週間程度の期間がかかります。
証券会社内の手続きだけではなく、税務署の審査にも2週間程度かかるため、通常の証券口座開設よりも時間を要します。
米国株投資でのNISA活用を少しでも考えている場合は、投資タイミングを逃さないように申請だけでもしておくとベストです。
NISA口座を活用するポイント
NISA口座の非課税投資枠の特徴を踏まえて、活用のポイントを紹介します。
米国株投資で活用するポイントは、次のような方針になります。
高配当株で安定利益を狙う
米国高配当株で安定したインカムゲインを狙いましょう。
高配当株は、NISAの国内配当課税がかからないという特徴を活かすための投資方針です。
例えば、次のような米国株が狙い目です。
- フィリップモリス(PM)
- ロイヤルダッチシェル(RDSB)
- ユニリーバ(UL)
これらは米国株式市場に上場されているADR銘柄で、配当金への現地課税分がかからないため、NISAで税金をほぼゼロにできます。
グロース株で大幅利益を狙う
米国グロース株で大幅なキャピタルゲインを狙いましょう。
グロース株は、NISAの譲渡益課税がかからないという特徴を活かすための投資方針です。
例えば、次のような米国株が狙い目です。
これらは米国を代表するハイテク銘柄で、上手くトレンドに乗った順張り投資ができれば、大きな利益も期待できます。
5年を過ぎたらロールオーバー
NISAで購入してから5年経過した米国株は、翌年の投資枠にロールオーバーできます。
翌年からの投資枠にロールオーバーすると、非課税期間がさらに5年間継続となります。
投資枠の上限である120万円を超えていてもロールオーバー可能なので、NISA期間満了が近づいている方は、手続き必須です。
まとめ
今回は米国株のNISAについて、そのメリットや活用ポイントを解説しました。
記事のポイントをまとめます。
ポイント
- NISAとは、2014年に始まった個人投資家向けの税制優遇制度です
- 年間120万円の投資枠まで、投資の配当・譲渡益が非課税になります
- 米国株の譲渡益に対しては、全額非課税になります
- 米国株の配当金に対しては、米国源泉徴収分の10%のみがかかります
- NISA口座の特徴を踏まえて、お得に活用してみましょう
NISAは、個人投資家向けの特別制度を利用して節税できる投資テクニックです。
米国株の税金の基礎知識を学べば、他にもいくつかの税制メリットを受けられます。
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以上、「米国株でNISAを使ってお得に投資する方法」でした。