米国株(アメリカ株)の始め方を知りたい方へ
どうやったらいいか全然わからないけど、大丈夫かな?
本記事では、このような疑問に答えます。
この記事を書いている かしわもち は、米国株投資歴8年のブロガーです。
今回は、米国株(アメリカ株)の始め方をゼロから解説します。
クリックできる目次
米国株(アメリカ株)の魅力とは?
米国株は、世界最大の経済大国であるアメリカの企業に投資できる株式です。
世界を舞台に活躍するアメリカ企業に投資することで、経済成長の恩恵を受けながら、長期的に安定したリターンが期待できます。
日本人は日本株投資を選びがちですが、米国株にこそ投資するべきと伝えていきます。
成長を続ける株式市場
米国株式市場を長期的に見ると、過去100年以上も右肩上がりの成長を続けています。
上記は、米国株の株価指数S&P500のチャートです。低迷を続ける日経平均とは対照的に、力強く成長していることがわかります。
もちろんリーマンショックのように、一時的に暴落する局面もあります。しかし、暴落を乗り越える力が米国株にはあります。
1926〜2012年の米国株式市場のリターン実績は年利+9.7%と言われています。
参考)月5万円を米国株で運用すると…
月5万円の積立投資を年利+9.7%で運用すると、30年後には1億230万円となります。
本当?と驚くかもしれませんが、時間を味方につけた複利効果は想像以上に大きく、計算してみると確かにその通りになります。
米国株で長期的な投資を続けていけば、きちんと資産を形成することができます。
投資なので資産が想定通りに必ず増えると保証されているわけではなく、リスクもあることは理解しておきましょう。
株主還元を重視する文化
アメリカ企業には、株主還元を重視する文化が根付いていることが知られています。
稼いだ利益は株主のものという意識が強く、「配当金の増配」や「自社株買い」により、積極的な株主還元を行っています。
- 配当金の増配
米国株では、年に4回の配当金が支払われます。この配当額を増やすことを増配といいます。 - 自社株買い
発行済みの株式を自ら買い戻すことです。1株あたりの価値が向上し、株価が上がります。
中には、配当王と呼ばれる50年以上の連続増配銘柄もあり、高い人気を集めています。
1株単位で購入できる
米国株には、日本株のような単元株制度がなく、1株単位で購入することができます。
また、証券会社の手数料の引き下げが行われて、少額投資でも取引手数料を気にせずに、米国株を購入できるようになりました。
例えば、初期資金1万円からでも、世界を代表する企業の株主になることができます。
参考)米国株取引の基本知識
米国株取引の基本知識は、楽天証券の解説がわかりやすいので動画を貼っておきます。
米国株式市場の基本ルールは、以下の関連記事で詳しく説明しています。
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【初心者】米国株式市場の基礎知識〜証券取引所の種類や取引時間〜
続きを見る
米国株(アメリカ株)の始め方
ここからは、米国株の始め方を次のような3ステップの手順で解説していきます。
基本的には、全ての手順をネットで完結できるので、手間はかかりません。
それぞれの手順を確認しましょう。
1. 証券口座を開設する
まずは、米国株の証券口座を開設することがスタート地点となります。
国内の証券会社の外国証券取引口座で米国株の購入が可能で、おすすめは次の3社です。
証券会社 | 取扱銘柄数 | 取引手数料 | 為替手数料 | 注文受付時間 | 注文有効期間 | 注文方法 | リアルタイム株価表示 | 時間外取引 | 円貨決済 | 特定口座 | NISA口座 | スマホアプリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 3,518銘柄 | 0.495%、上限22ドル | 25銭/$ (片道) | 9:00〜翌6:00 | 90日間 | 指値/成行/逆指値 | 月額550円 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
マネックス証券 | 3,463銘柄 | 0.495%、上限22ドル | 25銭/$ (片道) | 24時間 | 90日間 | 指値/成行/逆指値/トレールストップ | 無料(条件あり) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
楽天証券 | 3,070銘柄 | 0.495%、上限22ドル | 25銭/$ (片道) | 8:00〜翌6:00 | 90日間 | 指値/成行 | 無料(条件あり) | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
口座開設時には、確定申告が不要の「特定口座(源泉徴収あり)」を選択してください。
いずれの証券会社でも口座開設料・管理手数料は無料です。
関連記事 米国株の証券会社を詳しく 続きを見る
米国株の証券会社のおすすめを徹底比較!各社の特徴/評判は?
2. 米ドルに両替する
米国株を買う準備として、証券口座に米ドルで資金を用意しておく必要があります。
日本円を入金してから、米ドルに両替するという流れになります。この際、1ドルあたり25銭の為替手数料がかかります。
5〜10万円分を米ドルに両替しておけば、米国株のポートフォリオが十分に作れます。
3. 米国株を購入する
証券口座や米ドルの準備が整ったら、いよいよ米国株を購入することができます。
米国株を購入するには、ティッカーと呼ばれる1〜5文字のアルファベットのコードで銘柄を指定します。
例えば、SBI証券でアップル(AAPL)の株を買う場合は、次のような感じです。
希望銘柄を検索
買付をクリック
注文情報を入力
関連記事 米国株の買い方を詳しく 続きを見る
【簡単】米国株の買い方・購入方法まとめ!SBI・マネックス・楽天
米国株入門におすすめの銘柄
最後に、米国株初心者の方に向けて、入門におすすめの銘柄を紹介します。
今回紹介する5つの銘柄は、アメリカに留まらず、世界を代表するグローバル企業です。
それぞれの銘柄の特徴を確認しましょう。
AAPL:アップル
アップルは、iPhoneの大ヒットで世界のトップクラスまで成長したIT企業です。
iPhoneやMacの圧倒的なブランド力を武器に、高い収益性と強固な財務体質を持ち、企業価値を大きく向上させてきました。
現在では、世界時価総額ランキングでTOP5の常連企業になっています。
- 代表的な商品・サービス
iPhone、iPad、MacBook - 銘柄情報の詳細
株価・配当金を確認する
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2022年版 AAPL:アップルの株価・配当金の推移と銘柄分析
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AMZN:アマゾン
アマゾンは、ECサイトやクラウドサービスで圧倒的なシェアを誇るIT企業です。
利益のほぼ全てを投資に回すことで、驚異的なスピードで成長を続けていて、米国株投資家からも高い人気を集めています。
驚くべきことに、ここ10年間で株価は15倍以上にも上昇しています。
- 代表的な商品・サービス
ECサイト、Prime、AWS - 銘柄情報の詳細
株価・配当金を確認する
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2022年版 AMZN:アマゾンの株価・配当金の推移と銘柄分析
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JNJ:ジョンソン&ジョンソン
ジョンソン&ジョンソンは、医療機器や医薬品を取り扱っているヘルスケア企業です。
先進国の高齢化・長寿命化が進む中で、ヘルスケア業界で不動の地位を築いているため、株価は安定して上昇し続けています。
60年連続増配の配当王銘柄で、多くの米国株投資家のポートフォリオを支えています。
- 代表的な商品・サービス
バンドエイド、リステリン - 銘柄情報の詳細
株価・配当金を確認する
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2022年版 JNJ:ジョンソン&ジョンソンの株価・配当金の推移と銘柄分析
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KO:コカ・コーラ
コカ・コーラは、炭酸飲料を中心とした世界最大の清涼飲料水メーカーです。
看板である炭酸飲料のコカ・コーラを中心に、商品開発や原液製造などの上流工程を手がけ、世界200カ国で販売しています。
株価は安定して成長し続けていて、こちらも60年連続増配の配当王銘柄です。
- 代表的な商品・サービス
コカコーラ、スプライト - 配当利回りの詳細
株価・配当金を確認する
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2022年版 KO:コカ・コーラの株価・配当金の推移と銘柄分析
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XOM:エクソン・モービル
エクソン・モービルは、石油事業の上流から下流までを提供する石油メジャーです。
原油価格の影響を強く受けるビジネスモデルですが、寡占的なポジションを確立して高い収益性を確保しています。
原油価格が低迷した時期も含めて40年間の増配を続けている配当貴族銘柄です。
- 代表的な商品・サービス
原油、天然ガス、石油製品 - 銘柄情報の詳細
株価・配当金を確認する
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2022年版 XOM:エクソンモービルの株価・配当金の推移と銘柄分析
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まとめ
今回は米国株(アメリカ株)について、投資する魅力や始め方を解説しました。
記事のポイントをまとめます。
ポイント
- 米国株式市場は、過去100年以上も右肩上がりの成長を続けています
- 配当の増配や自社株買いを積極的に行い、株主還元を大切にする文化です
- 米国株には、単元株制度がなく、1株単位で購入することができます
- 米国株の始め方は、口座開設→米ドル両替→米国株の購入という手順です
- 米国株の入門におすすめの王道銘柄を5つ紹介しました
米国株は、世界最強のアメリカ企業に投資し、経済成長の恩恵を受けられる投資です。
始め方で迷ったら、SBI証券で口座を開設しましょう。口座開設はもちろん無料です。
以上、「米国株(アメリカ株)の始め方」でした。