S&P500とは何のことか知りたい方へ
株価指数の意味や効果的な活用方法を教えて欲しいな。
本記事では、このような疑問に答えます。
この記事を書いている かしわもち は、米国株投資歴8年のブロガーです。
今回は、米国株を代表する株価指数であるS&P500を解説します。
クリックできる目次
S&P500とは?
S&P500とは、米国を代表する大型株500銘柄の時価総額から算出される株価指数です。
米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしていて、市場平均のパフォーマンスを測る指標として、投資家に広く利用されています。
株価指数の算出方法
S&P500は、現在の時価総額合計額を基準時の時価総額合計額で割って算出されます。
※基準は1941〜43年の平均を10とする
1941〜43年の基準時に対して、現在の時価総額合計額が何倍になったのかがわかる株価指標ということになります。
例えば、S&P500が3000であれば、1941〜43年の基準値10に対して300倍に成長しているということを意味します。
S&P500のセクター別構成比
S&P500は業種別に全11セクターに分類されていて、その構成比は以下の通りです。
No. | セクター | 構成比率 |
1 | 情報技術 | 25.36% |
2 | ヘルスケア | 15.64% |
3 | 通信サービス | 10.70% |
4 | 金融 | 10.69% |
5 | 一般消費財 | 9.66% |
6 | 生活必需品 | 8.22% |
7 | 資本財 | 7.78% |
8 | 公益事業 | 3.46% |
9 | 不動産 | 2.95% |
10 | エネルギー | 2.82% |
11 | 素材 | 2.39% |
セクター別の構成比は、時価総額から算出されるため、近年好調な業績を上げている情報技術セクターの割合が高いことが特徴です。
S&P500全体の指数とは別に、各セクターごとの個別指数も算出されています。
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S&P500の構成銘柄 TOP10
S&P500を構成する銘柄の時価総額上位10種は次の通りです。
No. | 企業名 | 構成比率 |
1 | マイクロソフト | 5.69% |
2 | アップル | 4.89% |
3 | アマゾン | 3.85% |
4 | フェイスブック | 1.80% |
5 | ジョンソン&ジョンソン | 1.71% |
6 | バークシャー・ハサウェイ | 1.69% |
7 | グーグル(クラスC) | 1.59% |
8 | グーグル(クラスA) | 1.59% |
9 | プロクター&ギャンブル | 1.39% |
10 | JPモルガン・チェース | 1.29% |
500銘柄の時価総額合計額の20%超を上位10種の時価総額で占めていることになります。
その中でも特に、マイクロソフト、アップル、アマゾン、グーグル、フェイスブックといった巨大IT企業が上位を独占しています。
S&P500連動の投資信託・ETF
S&P500をベンチマークとして連動している投資信託・ETFを紹介していきます。
米国株市場の平均であるS&P500へのインデックス投資は、安定したリターンを継続的に得られることが知られていて、資産運用の最適解とまで言われています。
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【知らなきゃ損】米国株インデックス投資で資産を増やす運用法とは?
S&P500連動の投資信託
S&P500連動の投資信託は、次の通りです。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- iFree S&P500インデックス
- iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド
- 米国株式インデックス・ファンド
投資信託の特徴は、数千円程度の少ない金額から手数料無料で購入でき、少額からの積立に適していることです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が信託報酬0.16%と最安でおすすめです。
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S&P500連動のETF【国内】
S&P500連動の国内ETFは、次の通りです。
- 上場インデックスファンド米国株式(S&P500):1547
- SPDR S&P500 ETF:1557
- iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF:1655
- 上場インデックスファンド米国株式(S&P500):2521
国内ETFの特徴は、日本円で株式と同じ感覚で売買でき、運用コストが安いことです。
SPDR S&P500 ETF(1557)が信託報酬0.09%と最安でおすすめです。
S&P500連動のETF【米国】
S&P500連動の米国ETFは、次の通りです。
海外ETFの特徴は、為替手数料がかかる米ドルでの購入となりますが、運用コストが圧倒的に安く、長期投資に向いていることです。
VOOが信託報酬0.03%と超低コストなのでおすすめです。
関連記事 米国株ETFの詳細はこちら 続きを見る
米国株ETFとは?株式・投資信託との違いやおすすめ銘柄を解説します
S&P500のパフォーマンス
S&P500は市場平均ですが、長年高いパフォーマンスを発揮していることで有名です。
その理由は、米国株市場が世界で一番強い株式市場だからで、世界を代表するグローバル企業が米国株市場を牽引しています。
実際に、過去どれくらいのリターンを上げているのか確認してみましょう。
S&P500の長期リターン
S&P500のリターンは、右肩上がりの成長を続けていることがデータから読み取れます。
ITバブル崩壊やリーマンショックなどの暴落を何度か経験しているものの、数年で株価は回復して最高値を更新し続けています。
ちなみに、過去10年間の平均リターンは13%なので、複利計算するとわずか6年で資産が2倍になる計算になります。
まとめ
今回はS&P500について、株価指数の意味やおすすめの投資信託・ETFを解説しました。
記事のポイントをまとめます。
ポイント
- S&P500とは、米国大型株500銘柄の時価総額から算出される株価指数です
- 業種別の全11セクターに分類されていて、情報技術セクターの割合がトップです
- 時価総額上位10種が全体の20%を占めていて、巨大IT企業が上位となります
- インデックス投資におすすめの投資信託・ETFを紹介しました
- S&P500は市場平均の指数ですが、年平均13%ものリターンを上げています
S&P500への投資は、シンプルですが、安定した収益を狙える米国株投資の王道です。
株価指数の意味を理解すると、米国株ニュースなども深く理解できるようになります。
以上、「S&P500とは何か」でした。