米国株のセクター別おすすめ銘柄を知りたい方へ
企業の特徴や事業内容もわかりやすく教えて欲しい。
本記事では、このような疑問に答えます。
この記事を書いている かしわもち は、米国株投資歴[birth day="20150401"]年のブロガーです。
今回は、米国株のセクター別おすすめ銘柄を紹介します。
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米国株セクター別分類:11セクター
米国株の各銘柄は、業種別に全11セクターのいずれかに分類されています。
セクターとは、企業の業種で銘柄を分類したグループのことで、同セクターの銘柄は似たような値動きをする傾向にあります。
全11種類のセクター分類は、次の通りです。
セクター | 英語表記 | 景気影響 | 過去の年平均リターン |
---|---|---|---|
生活必需品 | Consumer Staples | ディフェンシブ | [etf stock="VDC"]% |
ヘルスケア | Health Care | ディフェンシブ | [etf stock="VHT"]% |
公共事業 | Utilities | ディフェンシブ | [etf stock="VPU"]% |
情報技術 | Information Technology | 景気敏感 | [etf stock="VGT"]% |
資本財 | Industrials | 景気敏感 | [etf stock="VIS"]% |
エネルギー | Energy | 景気敏感 | [etf stock="VDE"]% |
通信サービス | Communication Services | 景気敏感 | [etf stock="VOX"]% |
一般消費財 | Consumer Discretionary | 景気敏感 | [etf stock="VCR"]% |
金融 | Financials | 景気敏感 | [etf stock="VFH"]% |
素材 | Materials | 景気敏感 | [etf stock="VAW"]% |
不動産 | Real Estate | 景気敏感 | No Data |
2018年9月、電気通信セクターが廃止され、アルファベットやフェイスブックが加えられた通信サービスセクターが新設されました。
米国株セクター別おすすめ銘柄リスト
米国株の各セクター別に、おすすめできる代表的な銘柄をまとめました。
また、銘柄を身近に感じられるような代表的な商品・サービスも合わせて紹介してます。
1. 生活必需品セクター
生活必需品セクターは、食品や日用品を取り扱う好不況の影響を受けにくい業種です。
高配当利回りで連続増配を続けている銘柄も多く、インカムゲイン狙いの米国株投資家にも高い人気を誇るセクターとなります。
プロクター・アンド・ギャンブル:PG
プロクター・アンド・ギャンブルは、世界最大の生活必需品メーカーであり、強力なブランドの日用品の製品群を展開しています。
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2022年版 PG:プロクター&ギャンブルの株価・配当金の推移と銘柄分析
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コカ・コーラ:KO
コカ・コーラは、世界最大の清涼飲料水メーカーであり、圧倒的なブランド力の炭酸系飲料を中心に世界各地で販売しています。
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2024年版 KO:コカ・コーラの株価・配当金の推移と銘柄分析
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アルトリア・グループ:MO
アルトリア・グループは、タバコ製造メーカーであり、高い参入障壁を武器にブランド力が高いタバコを米国内で販売しています。
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2024年版 MO:アルトリア・グループの株価・配当金の推移と銘柄分析
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2. ヘルスケアセクター
ヘルスケアセクターは、医薬品市場を中心とする普遍的な需要が支える業種です。
米国株投資の必読本である株式投資の未来でも、1957年~2003年の期間に最も好成績を残したと紹介されているセクターです。
ジョンソン・エンド・ジョンソン:JNJ
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、医療・ヘルスケア製品メーカーであり、消費者向けの製品から医療機器や医薬品までを世界で販売しています。
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2024年版 JNJ:ジョンソン&ジョンソンの株価・配当金の推移と銘柄分析
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ファイザー:PFE
ファイザーは、世界最大級の製薬メーカーであり、効果的にM&Aを進めながら治療薬やワクチンなどの新薬を開発しています。
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2024年版 PFE:ファイザーの株価・配当金の推移と銘柄分析
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アッヴィ:ABBV
アッヴィは、米国のバイオ医薬品メーカーであり、ヒュミラという世界最大の売上高を誇るリウマチ治療薬などを開発しています。
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2024年版 ABBV:アッヴィの株価・配当金の推移と銘柄分析
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3. 公益事業セクター
公共事業セクターは、電力・水道・ガスなどインフラ系の安定性を強みとする業種です。
全ての家庭に欠かせないビジネスなので、低リスク・高配当ですが成長性は低いという債券に近い性質を持つセクターと言えます。
デューク・エナジー:DUK
デューク・エナジーは、米国最大級の電力会社であり、ノースカロライナ、サウスカロライナ、オハイオ、インディアナ、ケンタッキーの各州で電力を提供しています。
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2024年版 DUK:デューク・エナジーの株価・配当金の推移と銘柄分析
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サザン:SO
サザンは、米国2位の電力会社であり、アラバマ州、ジョージア州、フロリダ州、ミシシッピ州で電力を提供しています。
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2022年版 SO:サザン・カンパニーの株価・配当金の推移と銘柄分析
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アメリカン・ステイツ・ウォーター:AWR
アメリカン・ステイツ・ウォーターは、米国の水道会社であり、カリフォルニア州や米軍基地向けの水道サービスを提供しています。
4. 情報技術セクター
情報技術セクターは、ITサービスを中心にこれからの高い成長性が期待できる業種です。
世界の時価総額ランキング上位の銘柄が名を連ねていて、高いリターンなど米国株投資の醍醐味を味わえるセクターです。
アップル:AAPL
アップルは、時価総額ランキング1位のIT機器メーカーであり、圧倒的なAppleブランドを武器に高価なハードウェアデバイスを世界中で販売しています。
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2024年版 AAPL:アップルの株価・配当金の推移と銘柄分析
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マイクロソフト:MSFT
マイクロソフトは、世界最大のソフトウェアメーカーであり、PC向けのOSやビジネスソフトを個人・企業向けに展開しています。
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2024年版 MSFT:マイクロソフトの株価・配当金の推移と銘柄分析
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アイ・ビー・エム:IBM
アイ・ビー・エムは、大手IT企業であり、コンサルティングやソリューションなど企業向けのデジタルサービスを提供しています。
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2024年版 IBM:アイ・ビー・エムの株価・配当金の推移と銘柄分析
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5. 資本財セクター
資本財セクターは、設備機械・原料の製造などのBtoBビジネスをメインとする業種です。
特に好況時に強い銘柄が多く、不況期にタイミング良く投資することで、大きなリターンが期待できるセクターになります。
ボーイング:BA
ボーイングは、世界最大の航空機メーカーであり、航空会社向けの商業用ジェット機や政府向けの軍用機を製造しています。
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2024年版 BA:ボーイングの株価・配当金の推移と銘柄分析
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スリー・エム:MMM
スリー・エムは、様々な事業に参入しているコングロマリットであり、化学材料やヘルスケア製品から一般向け文房具まで多岐に渡る製品を製造しています。
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2024年版 MMM:スリーエムの株価・配当金の推移と銘柄分析
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キャタピラー:CAT
キャタピラーは、世界トップの重機メーカーであり、建設や資源採掘用の重機や大型エンジンなどを製造しています。
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2024年版 CAT:キャタピラーの株価・配当金の推移と銘柄分析
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6. エネルギーセクター
エネルギーセクターは、原油価格に業績が大きく依存する石油ビジネスを行う業種です。
高配当利回りの銘柄も多く、間接的に原油投資をしていることにもなるので、リスク分散に効果的なセクターと言えるでしょう。
エクソン・モービル:XOM
エクソン・モービルは、石油メジャーでも最大級のエネルギー会社であり、石油事業の上流から下流まで垂直統合型のビジネスを展開しています。
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2024年版 XOM:エクソンモービルの株価・配当金の推移と銘柄分析
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シェブロン:CVX
シェブロンは、石油メジャーの一角を占めるエネルギー会社であり、石油事業の上流工程に強みを持つビジネスを展開しています。
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2024年版 CVX:シェブロンの株価・配当金の推移と銘柄分析
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7. 通信サービスセクター
通信サービスセクターは、IT系コンテンツサービスを提供する成長が著しい業種です。
決算や新サービスなどの発表に伴う株価の乱高下が大きいですが、大きなキャピタルゲインを得られる可能性が魅力のセクターです。
アルファベット:GOOGL
アルファベットは、世界最大のインターネット関連企業であり、検索サイトであるGoogleを中心に様々なプラットフォームを無料で提供しています。
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2024年版 GOOGL:アルファベットの株価・配当金の推移と銘柄分析
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フェイス・ブック:FB
フェイスブックは、世界最大の会員数を誇るSNS企業であり、主に個人向けのソーシャル・ネットワーキング・サービスを運営しています。
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2024年版 FB:フェイスブックの株価・配当金の推移と銘柄分析
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ネットフリックス:NFLX
ネットフリックスは、米国の映像配信会社であり、インターネットを通して映画やTV番組が観れるストリーミングサービスを提供しています。
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2024年版 NFLX:ネットフリックスの株価・配当金の推移と銘柄分析
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8. 一般消費財セクター
一般消費財セクターは、家庭向け娯楽品を取り扱う景気動向に左右されやすい業種です。
日本での生活でも馴染みのある企業が多いので、消費者目線で事業内容をきちんと理解した上で投資できるセクターとなります。
マクドナルド:MCD
マクドナルドは、世界最大のファストフードチェーン企業であり、直営店やフランチャイズ加盟店を通じて世界中の人々にハンバーガーやポテトを提供しています。
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2024年版 MCD:マクドナルドの株価・配当金の推移と銘柄分析
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アマゾン・ドット・コム:AMZN
アマゾン・ドット・コムは、世界最大のオンライン小売業者であり、書籍を始めとして、日用品や家電など、あらゆる商品を豊富な品揃えで販売しています。
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2024年版 AMZN:アマゾンの株価・配当金の推移と銘柄分析
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ナイキ:NKE
ナイキは、売上世界一のスポーツ用品メーカーであり、NIKEブランドのスニーカーやアパレルなどを幅広い年代層に販売しています。
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2024年版 NKE:ナイキの株価・配当金の推移と銘柄分析
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9. 金融セクター
金融セクターは、商業銀行や投資銀行など資金の供給・管理をビジネスとする業種です。
手数料や金利を主な収入源としていることから、利上げや高金利の局面で高いパフォーマンスを発揮できるセクターです。
JPモルガン・チェース:JPM
JPモルガン・チェースは、米国最大の金融会社であり、商業銀行のチェース銀行と、投資銀行のJPモルガンを展開しています。
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2024年版 JPM:JPモルガン・チェースの株価・配当金の推移と銘柄分析
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ウェルズ・ファーゴ:WFC
ウェルズ・ファーゴは、米国大手の商業銀行会社であり、投資業務に大きく依存せずに伝統的な融資業務などを中心としてビジネスを展開しています。
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2024年版 WFC:ウェルズ・ファーゴの株価・配当金の推移と銘柄分析
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バークシャー・ハサウェイ:BRK.B
バークシャー・ハサウェイは、世界最大の投資会社であり、実質はウォーレン・バフェット氏の運営により株価を高めていく投資ファンドとなります。
10. 素材セクター
素材セクターは、化学材料や金属材料など製品の生産に不可欠な材料を作る業種です。
こちらも好況時に強い景気に敏感な銘柄なので、インフレ・金利高が進む時期に仕込んでおきたいセクターになります。
ダウ:DOW
ダウは、米国最大級の化学素材メーカーであり、高性能材料や工業・インフラ用材料、特殊プラスチックなどを製造しています。
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2024年版 DOW:ダウの株価・配当金の推移と銘柄分析
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11. 不動産セクター
不動産セクターは、様々な土地や物件の売買や貸借を取り扱う業種です。
高価な不動産の手数料ビジネスであるため、企業業績だけでなく、景気や物価・金利変動など様々な影響を受けやすいセクターです。
サイモン・プロパティ・グループ:SPG
サイモン・プロパティ・グループは、米国最大級の不動産投資信託会社であり、ショッピングモールを中心に不動産の所有、開発、運営を手がけるビジネスを展開しています。
米国株セクター別パフォーマンス
米国株の各セクター別に、これまでの投資パフォーマンスをまとめました。
S&P500セクター別パフォーマンス
Source: novelinvestor.com
S&P500をセクター別に分析すると、2020年のパフォーマンスは次の通りでした。
No. | セクター | パフォーマンス |
1 | 情報技術 | +43.9% |
2 | 一般消費財 | +33.3% |
3 | 通信サービス | +23.6% |
4 | 素材 | +20.7% |
5 | ヘルスケア | +13.5% |
6 | 資本財 | +11.1% |
7 | 生活必需品 | +10.8% |
8 | 公共事業 | +0.5% |
9 | 金融 | -1.7% |
10 | 不動産 | -2.2% |
11 | エネルギー | -33.7% |
米国を代表するセクターでもある情報技術が堂々の1位という結果になりました。
まとめ
今回は米国株について、セクター別におすすめ銘柄を紹介しました。
記事のポイントをまとめます。
ポイント
- 米国株の各銘柄は、業種別に全11セクターに分類されています
- 同セクターの銘柄は似たような値動きをする傾向にあります
- 米国株の各セクター別に、おすすめできる代表的な銘柄を紹介しました
- 米国株の各セクター別に、これまでの投資パフォーマンスを紹介しました
- 2020年の年間パフォーマンスは情報技術セクターが1位となりました
米国株のセクターとおすすめ銘柄の特徴は理解できましたでしょうか?
各セクターの銘柄をさらに知りたい方は、以下のまとめ記事もぜひご覧ください。
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以上、「米国株のセクター別おすすめ銘柄」でした。